オシャレには苦痛が伴うものである~ポリー・マグーお前は誰だ~
「シンデレラの姉だって、小さい靴を履くために、足の指を切断したのだ」
フランス映画「ポリーマグーお前は誰だ(原題:Qui etes-vous Polly Maggoo、1966配給)」を見たのですが、その中に出てきた衝撃的なセリフです。
「オシャレには苦痛が伴う」とか「ファッションには我慢が必要」というようなことを説明するために、なぜか、登場人物が、
シンデレラの姉だって、小さい靴を履くために、足の指を切断したのだ
って言うんですよ。
ゾクッとしました。
「本当は怖いグリム童話」的なサイトで確認してみたら、確かに以下のような「怖いシンデレラ」が紹介されていました。
シンデレラには義理の姉が二人いて、サイズの小さなガラスの靴を履くために、一人は足の指を切断し、もう一人はかかとを切り落としたとのこと。
なんとかガラスの靴は履けたのですが、ストッキングが血だらけになって、結局は不正をしたことが王子様にバレます。
まず怖いのは、この「指」や「かかと」を切り落とすという行動は、シンデレラの義理の母(義理の姉たちにとっては実の母親)からの命令に基づくものであるということ。
お母さんが斧を持ってきて、「あのガラスの靴を履くために、指やかかとを切り落としなさい」って言うんですよ。
でも、もっと怖いのは、本当の黒幕がシンデレラだということです。
シンデレラが、欲に目がくらんだ義理の母親にそっと耳打ちするのです。
「王子様と結婚すれば、家来がすべてやってくれるんだから、もう一生歩く必要は無い。足の指を切ってでも、あのガラスの靴を履くべきです」と。
足が痛くなってもハイヒールを履く、多少肩が凝ってもサイズの小さな上着を着る。
美しくいるためには、多少苦しいことでも耐えないといけないのか。
こむつまには無理だなあ。
確か中国にも「纏足」っていうのがありますね。
ではでは、See you later, alligator.