夢を叶えるために今日何をしたか。明日何をするのか
森博嗣先生の新著「夢の叶え方を知っていますか?」を読みました。
論調は、身もふたもないと言われそうな森先生のいつもの調子で書かれているのですが、それでも、夢の実現方法について丁寧に説明されており、大変参考になりました。
まあ、以下の通り、森先生は、「この本を読んで、森博嗣の言葉に反応して出たやる気なんて大したものではない」と書かれているのですけど。
以下、本文から、「夢実現の方法論」についてズバリと書かれた部分を引用します。
大事なことは、「元気」「やる気」のような気持ちではない。この本を読んで、森博嗣の言葉に反応して出たやる気なんて大したものではない。その元気ややる気が今日一日で何を成したのか、ということが重要なのだ。元気もやる気もなくても何を成せるか、を考えた方がずっと良い。
今日、あなたは夢のために、何をしたか? 明日は何をするのか?
いつもそれを自分に問うことが、少なくとも僕が言える一番の「夢実現の方法論」である。
僕は、毎日なにかしている。体調が良いときも悪いときも、一歩でも良いから前進する。何ができるのかを考え、考えたことを順番に実行に移す。
この方法以外で夢は実現できない、と僕は思っている。逆に言えば、それをしないで訪れる夢なんて、本物ではない。
こむつまは、大きな夢を持つことは悪いことでは無いと思っています。
でも、その夢が、実は自分が好きでもなく、本心から望んでるもので無ければ、一見魅力的に見える夢であっても、実現が不可能であるだけでなく、強烈なストレスを生む結果となります。
そういった「他人に見せたい夢」を語る人に、「今日は何をしましたか?」と聞いても、何も答えることはできないでしょう。
もちろん、「その夢の実現のために昨日は何をしましたか?」「明日は何をする計画ですか?」と聞いても何も答えることはありません。
森先生の言うとおり、本当にやりたいことならば、何もしないなんてことはあり得ないのです。
一方で、例えば、「起業して一発当てて、将来は南国の島で優雅に暮らしたい」という夢でも、本心からそれを望んでおり、正しいステップを経ているならば、夢の実現も可能でしょう。
ですが、多くの人の場合、それが自分の望んだことではないため、何も行動せず、ストレスだけを生み出しているわけです。
本当にやりたいことを見つけた人って、誰もその行動きを止めることはできませんよね。
その人は24時間、自分の夢のことを考え、常に行動し続ける状態になりますから。
しかも、毎日が楽しくて仕方がなくなり、他人からみれば努力しているようにみえることも、何も苦もなくできてしまうわけです。
で、望むことが次々に実現するという良い循環を生むのです。
「大きな夢を心にイメージできれば実現できる」などという魔法のようなことはあり得ません。
大きな夢を持ったとしても、それが本当に自分がやりたいことで無ければ、一瞬はその気になったとしても、あっという間にもとの自分に戻るだけです。
自分を一瞬で変えてくれる魔法なんて存在しません。
現実世界でできるところから少しずつチャレンジしていき、地道にコツコツ前進するしかないのです。
「あっという間に人生が変わる」とか、「夢が簡単に実現する」というような魔法の言葉に惑わされないよう、「夢を叶えるために自分は今日何をしたか?」を常に自分自身に問い続けたいと思います。
ではでは、See you later, alligator.