こむつまの日記

東京から熊本に移住したごく普通の専業主婦が思い出を消費するブログです。

マグロ妻の鈍感力

渡辺淳一氏著「鈍感力」を読みました。
数年前、比較的話題になった本書を、今更ながら読んだ次第。
図書館でふと目に付いたもので。

鈍感力 (集英社文庫)

鈍感力 (集英社文庫)

 

 

本書は、生きていくために必要な「鈍感さ」をテーマにしています。

 

何事も繊細になりすぎず、物事は適度にスルーし、嫌なことはサッパリ忘れて過ごしていくことの大切さが、筆者の多様な経験に基づく様々な事例をもとに説明されていきます。

 

細か過ぎ、敏感過ぎでは、世の中の重圧に心が折れてしまいますからね。

敏感になることと鈍感になることを上手に使い分け、自分に不要なストレスをかけないようにすることが生きていく上で重要です。

 

まあ、そう簡単に鈍感力が身に付くのかと言えば、そうじゃないんでしょうけど。
元々の性格による部分も大きいでしょうし。

 

こむつまはベッドの上では鈍感力を存分に発揮し、

「らめぇ・・・そんなに激しくされたら声が出ちゃう。子供たちが起きちゃうよう」

などと言うこともなく、魚河岸のマグロのごとく寝ているわけですが、こと悩みに関しては心配性な性格も手伝って、ウジウジしていることが多いですね。

 

発生確率の低い最悪の事態を無駄に想定して凹むタイプです。

 

ただ、そうは言っても、鈍感力を意識するかしないかで、人生におけるちょっとした悩みが少しは軽くなり、それが大きな変化に繋がらないとも言えませんよね。

 

自分の意識付け用メモとして、一部引用しておきます。

 

 

どんな世界でも、人生で成功をおさめる人は、才能だけでなく、鈍感力を持っている。成功するためには、叱られてもへこたれない、苦難があっても気にし過ぎない良い意味での鈍さ、鈍感力が必要。

人生、成功するかしないかは、才能だけで決まるのではなく、運が絡んでくる。だからこそ、思うようにいかないとき、鈍感力を発揮して、やり過ごすことが大切。

何かあってもくよくよせず、他人の嫌なことを言われてもスッキリ忘れる。良い意味での鈍さが、人間関係、実社会を生き抜くための必須スキルになる。

人生上手くいくかどうか、あれこれ考えても仕方ない。自信がなくてもいいので、とりあえず前進する。

男の嫉妬は主に仕事や会社での地位、収入など力関係に関するもの。女の嫉妬は男女関係など、人間関係による嫉妬が中心。最初に知っておきたいのは、嫉妬される人>嫉妬する人。嫉妬する人の方が、嫉妬される人よりも不幸であるという基本を理解する。嫉妬する人はされる人よりも状況が良くない。だから妬み、中傷してしまう。そのことを理解しておくと嫉妬する人に寛大になれる。 

 

 

 

短編集形式とでも言いましょうか、隙間時間にサラッと読め、かつ読後感爽やかな清涼飲料水的書物でおススメです。

 

ではでは、See you later, alligator.

旦那の禁酒継続期間:68日