夫婦で我究しませんか? 「半公務員半X」という生き方
もう10年ほど前になりますが、就職活動の際、こむつまは杉村太郎氏の著作「絶対内定」にハマりました。
本書の紹介を引用するとこんな感じです。
累計150万部超、ベストセラー&ロングセラーの『絶対内定』シリーズ。
22年にわたり採用担当者や社会人にも読まれている、就活生必読の1冊。
94のワークシートで夢、やりたいこと、すべきことが明確になる。
7,500人を人気・難関企業の内定に導いた我究館の実績を元に、「どうすれば内定できるのか」を具体的に提示。
読むだけでやる気が出てくる「著者の熱いメッセージ」に涙する学生も多い。
<目次>
0章 「絶対内定」するために知っておきたいこと
1章 就職活動を始める前に「夢」を描こう
2章 なぜ「就職する」のか。「働く」とは何か
3章 どうすれば「絶対内定」できるのか
4章 「選ばせる」ため、「結果を出す」ための条件
5章 就職活動で勝つためにすべき、たった4つのこと
6章 採用・内定に必要な「デキル人」になる方法
7章 ワークシートでキャリアデザイン、自己分析をする
8章 実際にワークシートを書いてみよう
9章 ワークシートをより効果的に進める方法
10章 人生を後悔せずに生きるために
要するに就活生のための「自己分析」本なのですが、本も分厚いが内容もアツいんです。
こむつまは本書に☆を5つ付けるタイプの人間です。
しかし、「すごく良い本だ。やる気が出た!」という評価がある一方で、「押しつけがましい精神論を振りかざしているだけで、中身が無い」という評価が多く存在することもまた事実です。
まあ、賛否両論あるということは、それだけ多くの人が読んでいるということなのですが・・・
読まなきゃ批判すらできませんもの。
さて、そんな「絶対内定」ですが、本書で提唱される自己分析の手法が「我究」と呼ばれるものです。
もちろん就活生向けに書かれた本ですので、「どうやったら内定をとれるのか」についても記述されているわけですが、その前段として、
「自分はどんな生き方がしたいのか」
「社会にどのようにかかわり、何を手に入れたいのか」
ということを、「我究」をすることで徹底的に考えるよう読者に呼びかけています。
つまり、「内定をとること」、「就職すること」を目的とするのではなく、「自分らしい生き方を考えた上で、どうやったらそのような生き方が実現できるかを考える方が先だ」ということです。
そして、就職して社会人になってからも定期的に「我究」を行い、自分の目指すべき生き方と、現在の会社に在籍し続けることの間に大きなギャップが生じるようであれば、転職すれば良いと、筆者は説きます。
こむつまもこの10年間、毎年一度は2~3時間かけて徹底的に「我究」を行うようにしてきました。
就職、結婚、退職、妊娠、出産、子育て、そして未来。
これまでの各ステージにおける自分の生き方や、これから目指したい方向性をノートに書き出しているわけです。
そして、最近では、旦那も巻き込んで我究をするようにしています。
何せ夫婦ですから。
まずは各々我究をし、生き方・方向性を導き出します。
そして、そのノートを見せ合いっこし、議論するわけです。
こむつま個人の生き方、旦那個人の生き方、夫婦・家族としての生き方について、お互いに本音で語り合います。
先日、1年ぶりに夫婦で「我究」をしました。
新年でしたので。
少し話が脱線しますが、「半農半X(エックス)」というライフスタイルが、近年注目されています。
これは、京都府綾部市在住の塩見直紀氏が1990年代半ば頃から提唱してきたライフスタイルで、自分や家族が食べる分の食料は小さな自給農でまかない、残りの時間は「X」、つまり自分のやりたいこと(ミッション)に費やすという生き方です。
農のある暮らしをしながら、自分が大切だと思うこと、大好きな仕事をすることで、精神的に満たされるというこの半農半Xという暮らし方は、収入が減少しても心豊かな暮らしをしたいという人たちから共感を集めています。
「X」にあたる部分は人それぞれ何でも良く、「半農半NGO」や、「半農半ライター」「半農半歌手」「半農半保育士」など、組合せは自由自在。
いずれにせよ、生活費を稼ぐだけの生き方ではなく、大好きなこと、大切だと思うことをしながらイキイキと暮らしたいという考えが、どの組合せにもその根底に流れています。
そんな「半農半X」に近いライフスタイルとして、今回の「我究」の結果、今後目指していきたい生き方として旦那が提案してきたのが、「半公務員半X」です。
以前からも書いていますが、こむつまの旦那は公務員をしています。
旦那は、
「自分の時間の半分を使って自分や家族の生活に必要な収入を得るための仕事(公務員)をやり、残りの半分の時間で、自分がやりたいこと、やっていきたいと思っていることの準備をしたい」
と考えているとのこと。
まだその「X」に当たる部分が何なのかは、旦那自身、漠然としたイメージしかないそうなのですが、当面は、自分にとっての「X」を見極めるべく、試行錯誤しながら、新しいライフスタイルを実践していきたいそうです。
一方、こむつまの方はと言えば、今のところ生活の中心が育児になっていることや、第三子が欲しいのにできないモヤモヤを抱えていることもあって、
「最近ほったらかしになっていた英語の勉強を再開したい!」
というところまでしか、今回の我究では掘り下げることができませんでした。
でも、子供のことや、こむつまの英語学習のこと、そして旦那の目指したい生き方のことを本音で語り合うことができ、良い時間となりました。
年に一度くらいは、夫婦でこういう時間を設けてみるのも悪くありませんよ。
ではでは、See you later, alligator.