身も蓋もないことを言える力
ホリエモンこと堀江貴文氏の著作、「本音で生きる」を読みました。
こむつまが愛してやまない森博嗣先生の新書シリーズもそうですが、堀江氏の本書も、
「それを言っちゃあ、おしまいよ!」
と感じるような、本当に身も蓋もないようなことがズバッと書かれています。
斬り捨てられている感がハンパないです。
以下、本書の核となる部分を引用します。
結局、不満はあっても、現状を維持するほうがその人にとって「楽」だから、そうしているだけなのだ。言われた本人は不本意だろうが、人間は自分で思っている以上に、合理的な行動をとっている。そう、いつの間にかトレードオフで”現状”を選んでいるのだ。
結局、言い訳をして行動しない人間は「暇」なのだ。
しかし、その人にとっては、それが合理的な行動なのだと思う。経験不足で自信がないと言って、自分のプライドを守り、現状を変えずに済ませるために言い訳を作り出しているのだ。
結局、やり方とかセンスではなく「トライアンドエラーをどれだけ続けるか」ということだと思うのだ。(中略)ただ努力すること、努力を続けること。(中略)結構、泥臭いやり方をしているんですよ。なんにせよ。
安定を求めることは、リスクだ。その場に留まり続けることは、同じ状態でい続けることではなく、劣化していくということなのだ。
そう考えると、「バランスをとらないといけない」と思うこと自体が、かえってリスクにもなるのだ。
実現可能性をまず考えて尻込みするような人間は、リスクをとらないこと自体が最大のリスクだということに気づいていない。
こうして結局、小利口な人ほど、成功から遠ざかる。
本当に「あなたのことなんて、誰も見ていない」のだから、気にせず、言いたいことを言って、やりたいことをやればいい。
プライドを低くすれば、すべてうまくいくのだ。(中略)大丈夫。プライドはなくなったほうが、みんなに愛される。確実にとっつきやすくなって、人が寄ってくる。
やりたいことを見つけて、ノリとフィーリングでチャレンジするだけ。
僕が語ってきたのは、突き詰めればたったこれだけのことだ。あまりにもシンプルすぎて、事細かな成功法則を期待している人は拍子抜けすることだろう。
繰り返すが、この世の中で最も貴重な資源は、時間だ。時間さえ有効に使うことができれば、自分のやりたいことはどんなことでも叶えられる。(中略)結局世の中には「やる奴」と「やらない奴」しかいない。
納得しなければやらない人もいるが、世の中はすごい勢いで前へ前へと進んでいる。「納得してから」という時間すらもったいない。
一言でいうなら、「言い訳野郎は立ち去れ」ということだ。
でもまあ、先ほど斬り捨てられていると書きましたが、本書を読んでいると、堀江氏の優しさが伝わってきます。
物凄く丁寧に書かれているんですよ。
「バカには言っても分からないだろ!時間の無駄だ!」っていう感じではなく、具体的な事例を交えながら、詳細に説明が記されているのです。
本という商品だから当たり前なのかも知れませんが、すごいなあと感心しました。
これは堀江氏の「ゼロ」でも同じ感覚を抱きましたね。
また、堀江氏も本書内で引用している通り、アドラーの「嫌われる勇気」にも通じる内容となっています。
アドラーに関しては、こむつまはまだ読んでいる途中ですので、またいずれ感想を書きたいと思います。
ではでは、See you later, alligator.