自分を成長させる読書。「持たない幸福論」という壁本を読んでふと考えた
京大卒ニート、pha氏の著作「持たない幸福論」を読みました。
持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない
- 作者: pha
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2015/05/26
- メディア: 単行本
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こむつまは本を読むときは、「影響を受けよう」という気持ちを持って事に当たります。
せっかく貴重な時間を使うわけですから、自分の肥やしにしないと勿体無いからです。
読んでいる途中で、「あー、これは壁本だわ・・・」と思っても、決して途中で壁に叩きつけることなく、最後まで読み通します。
論理が飛躍していたり、筆者の価値観が自分のものと余りにかけ離れていたりする場合、読んでいて腹が立ってくることもありますが、こむつまは、そんな時こそ、アタマを使うチャンスだと考えています。
相手の考えが自分と異なるときや自分の意見に相手が賛成しないとき、「相手が間違っている」と思い込むのは簡単です。
でも、価値観の違う人から学ぶことは非常に多いんですよ。
むしろ、妥協したり、自分の考えに満足したりすることは、成長には大きな阻害要因となります。
価値観の異なる人との対話。
他人の意見を聴いて心を動かし、自分の意見と他人の意見のすり合わせを行う。
自分の中で新しく導き出した答えを、他人に伝えるという行動を起こす。
行動を起こすことで、周りの人にも影響を与えることができる。
人付き合いも読書も同じ。
頑なな姿勢で読書をしても、自分を成長させることは出来ません。
柔軟な思考で読書をしましょう。
著者たちの考えは多種多様です。
それにしても、本書を読んで感じる違和感は何なのでしょうか。
pha氏の信じる宗教と、こむつまの信じる宗教が異なることは分かるのですが。
おそらく、生き方に対するスタンスが違うだけで、基本的にphaさんの言うっていることが正しいからなのでしょう。
phaさんの頭の良さ、説明の上手さとでも言いましょうか。
以下の部分なんて、確かにその通りなんですもん。
でもすごく気持ち悪いんです。
世の中は確実に少しずつ良くなっているけど、世の中は少しずつしか変わっていかない。
その理由は、なんか社会に漂っている雰囲気とか、人々の間に広く共有されている価値観とか、そうした「世の中の空気」みたいなものって少しずつしか変わっていかないからなんだろうと思う。
(中略)
世の中の空気のようなものを変えるにはどうすればいいかというと、結局、それぞれの人がしっかりと考えながら自分の人生を生きていくしかないのだと思う。世の中の空気というのは、一人ひとりのそれぞれの個人の生き方の集合体だからだ。
それぞれの人が自分の頭で、自分にはどういう生活が向いているか、どういう土地でどういう人たちと暮らしたいか、どういう物を食べてどういう物を消費して生活するのがいいか、どういう社会に生きていきたいか、などをじっくりゆっくり考えて、少しずつ実践してそれぞれの人生を生きていけばいい。
(中略)
生きることは世の中を変えることに繋がっている。そして今の時代は今までで一番多種多様な生き方が可能になりつつある時代だ。
やっぱりね、こむつまとしては、「もう少し主体性を持ちなさいよ」と、老婆心がざわつくわけです。
ほんとただのばばあなんですけど。
ではでは、See you later, alligator.
旦那の禁酒継続期間:30日