こむつまの日記

東京から熊本に移住したごく普通の専業主婦が思い出を消費するブログです。

奥さん、消費税25%ですって

「消費税25%で世界一幸せな国デンマークの暮らし」という本を読みました。

消費税25%で世界一幸せな国デンマークの暮らし  角川SSC新書 (角川SSC新書)

消費税25%で世界一幸せな国デンマークの暮らし 角川SSC新書 (角川SSC新書)

 

 

著者はケンジ・ステファン・スズキさんという方。

お名前からも分かるとおり、日本に生まれ(岩手県のご出身)、今から40年ほど前にデンマークに渡り、デンマーク国籍を取得されたとのこと。
つまり日系デンマーク人ですね。

 

現地の女性と結婚し、現在は風力発電の会社を経営されているそうです。

 

「平均的な日本人のものの見方」を通じて、高負担高福祉といわれるデンマークの生活がどのようなものか、その実態が詳しく解説されており、非常に興味深く拝読しました。

 

いきなり話はそれますが、こむつま、学生のときにデンマーク行ったことあります。

コペンハーゲンで人魚姫の像を見たり、チボリ公園に行ったり。

f:id:komutsuma:20160121055325j:plain

f:id:komutsuma:20160121055337j:plain

 

貧乏学生旅行だったため、安いお店にしか入れなかったことももありますが、食事が物凄くマズかったことを強烈に記憶しています。

苦いミートソースがかかった伸びきったブヨブヨのスパゲティが印象的でしたね。
しみじみ。

f:id:komutsuma:20160121055410j:plain

 

さて、本書に話を戻しましょう。

まず、これは有名な話かもしれませんが、デンマークでは、医療費と教育費が一切無料です。
また、育児支援障がい者支援も大変手厚いそうです。

 

著者のお孫さんが難病を患い、おそらく億円単位の費用が掛かるであろう先端治療を受けながら、本当にまったく患者負担が無料であったというエピソードは、デンマークという国の奥深さが伺われます。

 

ちなみに、こむつまの子供もアトピーやら粘膜下口蓋裂やらで相当病院にはお世話になっていますが、自己負担は一医療機関あたり毎月500円です。
これでも十分ありがたい話ではありますが。


一方、気になるのは国民にとっての負担。

わかりやすいのは、国民の所得から税金や社会保障の負担金がどれだけ引かれるかという、いわゆる「国民負担率」の異常ともいえる高さです。

 

実に71.7%(!) つまり、所得の7割以上が徴収されることになります。

日本は約40%ですので、日本に比べると、ものすごい高率です。

 

例えばコンビニのサンドイッチは日本円換算で約600円、小型自動車は400万円だそうで、消費税率25%のほか様々な場面で税金が徴収されるわけです。

 

もちろん、これは政府を通じて医療や教育、福祉などによって再分配されるわけですから、国民の不利になるわけでは決してありません。

 

しかし、不公平が生じないように、国民は個人番号登録制度という総背番号制で管理されており、所得や職歴、学歴、家族構成などが政府に完全に管理されています。

日本でもいよいよマイナンバー制度が始まりますねえ・・・


また、教育面に関しては、デンマークでは学費はなく、大学入試すらありません。

ですが、仕事に就くためには必ず資格が必要で、給料は、どんな会社に勤めていようとも労働者の持っている資格で額が決定する仕組みのため、より高い給料を得るために転職しようとすれば、その都度、大学や職業学校に入学して必要な資格を取得し直さなくてはなりません。

 

デンマークの学校は完全な実力主義ですので、勉強しない学生はどんどん脱落し退学を余儀なくされます。
とても厳しいのです。


卒業するためには学生期間のほぼすべての時間を勉強に費やさなくてはならないという状況は、日本の学校とは全く違っています。


その結果、各種の調査による「国民の幸福度ランキング」でほとんど1位、もしくは1位に近い上位にランキングされる国となっていますが、それと同時に離婚や、孤独による自殺も非常に多いという複雑な社会になっているのがデンマークだそうです。

 

日本で家族やコミュニティの弱体化、少子高齢化が急速に進んでいることを考えますと、デンマークを参考にしながら社会の仕組みを再構築していかなくてはならないことは間違いないと思います。

 

もちろん、デンマークは人口553万人(兵庫県とほぼ同じ)、面積は4.3万平方キロ(九州とほぼ同じ)という小国であり(グリーンランドを除く)、しかも高負担高福祉の歴史は100年以上もあって成熟しており、日本でそっくりそのまま真似ができないものであるのは当然ではあります。

 

ただ、一つ言えることは、現在のように先の見えない時代だからこそ、これから新しい時代を切り開いてゆく若者の育成、そしてその手段としての教育が非常に重要だということです。


「受験勉強を頑張って、大学に入ると馬鹿になる」という高等教育機関としての役割を果たしていない日本の大学の問題は過去から指摘されてきましたが、一向に改まる気配がありません。

 

まずは、日本の大学教育を改革し、真の高度専門知識を持つ起業家や職業人の育成機関に生まれ変わらせることから始めるべきなのかもしれませんね。

 

 

ではでは、See you later, alligator.

旦那の禁酒継続期間:10日

広告を非表示にする