レーザービームでアトピー治療
こむつま家の2人の子供たちはアトピー持ちです。
これまでも保湿やステロイド、プロトピックを使った治療や、浴用石けんや洗濯洗剤を低刺激のものに変えるといった工夫をして、肌をきれいな状態に保ってきたのですが、先日、「レーザー療法」に初挑戦しました。
通っている皮膚科医院が、最近、治療法の一つの選択肢として、皮膚の痒みを一時的に減らす「レーザー療法」を導入したためです。
こむつまは子供のアトピー治療に4年以上関わっていますが、恥ずかしながらレーザー療法のことを今回初めて知りました。
このレーザー療法ですが、簡単にいいますと、レーザーの消炎作用、かゆみを減らす鎮痒作用によって、症状の改善がみられるというものです。
こむつま家の子供たちが実施したのは、直接レーザーを皮膚病(患部)に照射する方法だったのですが、他にも、首に照射する方法(星状神経節近傍照射)があるそうです。
以下、2種類の説明です。
1.星状神経節レーザー照射
星状神経節とは「交感神経」の集まりです。
人間の神経には運動神経、感覚神経、自律神経があり、その中の自律神経は交感神経と副交感神経がバランスを取りながら働いています。
体を走る交感神経の中で、頚部には交感神経のかたまりがあり、これを星状神経節と呼んでいます。
星状神経節には、頭・顔面・首・上肢・胸・心臓・気管支・肺などを支配している交感神経が集まっており、いわば「神経のツボ」のようなところです。
この星状神経節にレーザーを照射することで、自律神経系の中枢である視床下部に影響が及ぼし、全身交感神経の過緊張が和らげ、滞っていた血流の改善を促します。
この血流改善により、様々な病気や症状が改善されるというわけです。
2.局所療法(こむつま家の子供たちが体験したもの)
局所にレーザーを照射することにより、患部の血流が改善し、かゆみや発赤の原因となる化学物質を除去するとともに、局所での新たな化学物質の産生力を低下させます。
また、この化学物質と結合してかゆみや発赤を引き起こす末梢受容器の結合力低下させ、その興奮性も低下させるとのこと。
さらに末梢神経にも作用し、不要な刺激を抑制するとともに、血管を拡張させて自然治癒力を高めてくれます。
その結果として、かゆみや発赤の軽減、患部面積の減少などが期待できるそうです。
具体的な方法ですが、1カ所10秒間程度レーザーをかけます。
レーザーをかけた部位から半径4cmの円で効果があるそうです。
痒みはレーザーをかけた後1~2日ほど減少するそうで、その間、子供が皮膚を掻かなくなるため、症状が改善するという仕組みです。
レーザー療法後、子供たちに、
「痛くなかった?熱かった?」
と聞いたところ、
「痛くないし、熱くない」
という返事が。
「痒いのは無くなった?」
という質問に対しては、
「わかんない」
と言いながら、2人ともボリボリとひざの裏を掻いていたので、レーザー療法は子供でも安心して受けられる一方、その効果は一回では現れないようです。
引き続き、レーザーの効果を検証したいと思います。
ちなみに、現在処方中の薬は以下の通りです(子供たち2人とも同じ)。
- ニゾラールクリーム2%(抗真菌剤)
- デルモゾール軟膏0.12%(ステロイド:リンデロンのジェネリック)
- ザーネ軟膏0.5%(非ステロイド)
- ビーソフテンクリーム0.3%(保湿剤:ヒルロイドのジェネリック)
- プロトピック軟膏0.03%小児用(非ステロイド)
ではでは、See you later, alligator.