こむつまの日記

東京から熊本に移住したごく普通の専業主婦が思い出を消費するブログです。

ふるさと納税がお得だなんて言うけれど

「実質2,000円で液晶ディスプレイが買える 飯山市の《ふるさと納税》がアツい!」だなんてニュースが少し前にありましたね。

 

ふるさと納税は、「納税」というものの、正しくは「寄付」。

 

自治体へ寄付した金額のうち2,000円を超える分については、所得税や住民税から控除される(差し引かれる)というものです。

  

例えば、1万円をふるさと納税した場合、国税地方税併せて、8,000円の控除となります。 

その内約は、所得税の還付金が800円で、住民税(基本分&特例分)の控除が7,200円です。

 

所得税還付は、ふるさと納税をした翌年の3月~4月、住民税控除は、翌年の5月頃、2回に分けて控除されるわけです。

 

その上で、ふるさと納税をした人(寄付者)には金額に応じて、その自治体から米や肉、酒などの特産品や宿泊券などがもらえる、つまり、

「実質負担額2,000円で全国の特産品をお取り寄せできる」

 ということになるので、お得だ!アツい!となるわけです。

 

長野県飯山市の例で言いますと、ふるさと納税の特典にマウスコンピュータの液晶ディスプレイやタブレットPC、ノートPCを採用したことに話題性があり、

 

 「実質2,000円で液晶ディスプレイが買える!」

 

という騒ぎになったわけです。

 

飯山市以外にも多くの自治体がふるさと納税の制度をやっているので、「特典」目当てで寄付をするのはアリだと思います。

 

「ふるさと」とは言いつつも、居住地や出身地にかかわらず、全国の自治体に寄付することができますしね。 

 

やりたい人は賢く利用すれば良いとは思うんですけど、ただ、結構仕組みは煩雑なので、確定申告の手間も考慮した上で判断すべきでしょう。

 

あんまり、「ふるさと納税は、超お得だよ。ふるさと納税するべきだよ」と騒ぐのもいかがなものかと個人的には思うのです。

 

煽られると逆に腰が引けてしまいます。

 

「1万円の寄付で、5,000円相当の特産品がもらえます。2,000円の自己負担で済むので、3,000円もお得です!」 

と、言われても、

「その特産品がデパートで2,000円売っていたとして、果たして買うかどうか」 

という現実的なことを考えてしまうノリの悪い女なのですよ。

 

さらに、年度末に、特に源泉徴収に慣れてしまっているサラリーマンにとっては、本当に煩雑で面倒だと感じる「確定申告」が待っていますからね。

 

その辺も割り引いて考えないといけません。

 

確定申告の作業をギブアップした場合は、1万円で5,000円相当の特産品を購入したという結果(5,000円の損)が待っています。

 

また、人気自治体の人気特典は、注文が殺到して1年近くの「待ち」もざらなようです。

 

「2,000円で○○が買える!」なんていって飛びついても、自治体へお金を振込み後、待てども、待てども特典が送られてこないわけです。

 

特産品 忘れたころに やって来る。

 

まあ、「得だ、損だ」という下賤な話はこの辺でやめにしましょう。

 

これはあくまでも「寄付」ですから。

自治体からの御礼(特典)目当てで寄付をするとか、損得勘定なんて無粋でしたね。

 

とかなんとか言いつつ、こむつまは、今年は長野県中野市ふるさと納税しました。

 

だって、特典の「信州みそ」が欲しかったから。 

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ではでは、See you later, alligator.