【感想】ビル・トッテン著『「年収6割でも週休4日」という生き方』
旦那が読んでいたのですが、なんとなくタイトルと表紙が気になったので、こむつまも読んでみました。
何しろ、本の表紙に、長靴を履いて鍬を持った変な外人が写っていたので、気にするなという方が無理な話です。
著者のビル・トッテン氏は、日本でコンピュータソフトウェアを販売する会社を経営しています(会社名は株式会社アシスト)。
来日してもう40年。
数年前に日本国籍も取得されているとのこと。
そして、経営者としての信条は、「絶対にリストラしないこと」。
今後、日本経済が縮小したとして、リストラをしないとすれば、当然のことながら、社員の年収を下げていくしか会社が生き残るすべはありません。
そこで筆者が提案するのは、年収を下げるかわりに、「週休4日」にするというものです。
つまり、年収を6割に減らすから、勤務日数も週5日から3日に6割に減らすというロジックですね。
空いた時間は自己投資や、農業、大工、裁縫などに使ってみてはどうかと筆者は提案します。
昔の日本人がしていたような、身の回りのことはすべて自分たちでやっていくという世界(米や野菜も洋服も自分でつくる)。
言っている事自体は、今の時代ではごく普通かもしれません。
なにしろ、日本の経済規模が縮小していくことは避けられませんから。
ただ、この本(この著者)が新しい点は、経営者がそれを実践しようとしているところにあると思います。
低成長省消費時代に向けて、週休3日や在宅勤務の制度を試験的に導入したり、会社として社員に自給自足を推奨したりしているわけですから。
週末農業(貸農園)や日曜大工に取り組む社員には、年間2万円の補助金が出るそうです。
そしてなにより、筆者本人がそういう生活を実践しているからこそ説得力があります(著者は京都在住で、会社は東京)。
週休3日の勤務はまだまだ社内に浸透していないものの、在宅勤務に関しては、社員からもかなり好評価なようです。
そりゃそうですよね。
こむつまも今でこそ専業主婦ですが、かつては社会人をしていたときがあります。
そして当時は在宅勤務というものに憧れたものです。
それが無理でも、できるだけ職場の近くに住んで、通勤時間を短くしたいと考えていました。
それぐらい通勤ラッシュがしんどかったので。
会社としても、交通費の削減やオフィスの費用(電気代とか)も削減出来るので、在宅勤務はいずれ主流になっていくと考えます。
要は情報セキュリティの問題ですかね。
本の内容としては、ここまでが前半です。
後半は経済、お金の話になります。
こむつまは、経済の詳しい話は分からなかったので、「ふーん」という感じで読み飛ばしたのだが、この後半の著者の意見に対しては、賛否両論あるのではと感じました。
さて、旦那はこの本を読んで何を感じたのか。
こむつまとしては、たとえ旦那の年収が下がったとしても、晴耕雨読・自立自尊で一緒に生きていけたら良いなあと考えているのですが。
ではでは、See you later, alligator.